金沢、富山の歌会のお知らせ

これは先頭の固定記事です。最新エントリーはつぎの記事から。

金沢と富山で定期的に歌会を開いています。どんな方も気楽に楽しんでいただける、ざっくばらんな歌会です。短歌が初めてという人もお気軽に遊びに来てください。

金沢・鏡の会
鏡の会は歌歴も所属も一切問わない歌会です。結社などに所属していなくても、今日初めて短歌を詠んだ方でも大歓迎です。鏡の会が初めての歌会という方もいらっしゃるのでご安心ください。
場所は金沢市街や金沢駅周辺になります。参加人数によって勤労者プラザかITビジネスプラザ武蔵の会議室、教育会館の休養室などで開催します。
開催は主に平日の夜、毎月第四月曜日か金曜日など。定員に余裕がある場合はTwitterでも案内をしております。また稀に突発歌会などを週末に開催します。

歌会内容は以下のTwitterアカウントでもご覧いただけます。お問い合わせはこのアカウントへのレスやDMなどででも大丈夫です。
https://twitter.com/kagaminokai
歌会の雰囲気や詳細などは以下のモーメントもご覧ください。
https://twitter.com/i/moments/951317548221415429

富山・海市歌会
富山での歌会です。未来短歌会・エペの会合同の超結社歌会ですが、歌歴も所属も一切問わない歌会です。結社などに所属していなくても、初めて短歌を詠んだという方もよくいらっしゃいます。開催は富山県民会館の会議室で基本的に第二水曜か木曜の夜となります。みなさまのご参加をお待ちしております!

未来短歌会・「陸から海へ」欄入会のおさそい

未来短歌会・「陸から海へ」欄(選歌:黒瀬珂瀾)への参加者を大募集いたします!!

  • 毎月、「未来」誌に短歌を10首まで投稿できます(1首でもOK)。貴方の短歌が活字になります。毎月「締め切り」があることが、短歌への気持ちを高めてくれます。
  • 掲載された貴方の短歌に対して、選者の黒瀬や他の評者から、批評やアドヴァイスが加えられます。
  • 各地で開催される「陸から海へ」欄メンバーの歌会や勉強会、未来短歌会関係のイベント、批評会などに優先的に出席できます。歌会は東京、関西、名古屋、福岡、富山、金沢などで開催されています。
  • メンバーによるメーリングリストに参加できます。短歌関係のイベントや出版新刊情報などの様々な情報を得たり、選者やメンバー間での会話や質疑応答が出来ます。

選歌は黒瀬珂瀾が担当いたします。関心のある方は、以下をご参照ください。

  • 角川「短歌」2015年12月号「鼎談 不合理を楽しむ」 → アマゾン
  • 「弦」32号(弦短歌会) 「弦インタビュー:黒瀬珂瀾 未来につながる歌を紡ぐ」 → ご注文はこちら


ぜひ貴方も、短歌をともに楽しむ仲間になりましょう!
ご質問などがある場合は、上記ツイッターにレスいただくか、以下のフォームからお問い合わせください。どんな些細なことでもお気軽に!!
http://www.kurosekaran.com/mail/postmail.html


未来短歌会とは?
「未来」は1951年に近藤芳美を中心にして創刊された戦後型の短歌雑誌です。現在は岡井隆が発行人をつとめています。詳しくはホームページをご覧ください。
 http://www.miraitankakai.com/

また、分かりやすい「Q&A」のコーナーもございます。一度お目通し下さい。
  http://www.miraitankakai.com/q&a.html
 
見本誌は無料です
見本誌を無料で進呈いたします。以下のフォームに、お名前、ご住所(送付先)、メールアドレス、見本誌希望の旨を記入して送信してください。お手元に「未来」誌をお届けします。
http://www.kurosekaran.com/mail/postmail.html

入会方法
郵便局で「郵便振替用紙」に

  1. 郵便番号、住所
  2. 電話・FAX番号
  3. 本名(ふりがな) ペンネームを使う方は筆名(ふりがな)を併記
  4. 「新入会」の旨(再入会の場合は「再入会」とお書きください)
  5. 学生(25歳以下)である場合はその旨を。会費が半額になります。

を記入の上、会費半年分(1万円 学生は5千円)を下記の「郵便振替口座」までお納めください。もちろん一年分、数年分でもかまいません。

 郵便振替口座 00100-7-180560 未来短歌会

これで入会手続き完了です。入金が確認された月の月末か翌月頭に、最新号の「未来」が届くと思います。

投稿のしかた
投稿には200字詰めB5判原稿用紙をご使用ください。締め切りは毎月15日で、掲載はその3ヶ月後の号です。詳しくは「未来」誌に掲載されている「送稿規定」ご覧ください。以下の「Q&A」コーナーに歌稿記入例があります(http://www.miraitankakai.com/sampleGenko2.pdf)。

投稿に関してご質問、ご相談などある場合は、以下のフォームからお気軽にお問い合わせください。
 http://www.kurosekaran.com/mail/postmail.html

黒瀬珂瀾×服部真里子×山粼修平 「あなたの考えるギリギリの現代短歌」 『Wintermarkt』刊行記念

東京でのトークイベントのご紹介です。

「黒瀬珂瀾×服部真里子×山粼修平 「あなたの考えるギリギリの現代短歌」 『Wintermarkt』刊行記念」
 http://bookandbeer.com/event/20161119_wintermarkt/

日時 2016年11月19日、午後6時半開場、午後7時開始、午後9時終了予定
場所 下北沢 本屋B&B
    世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
    http://bookandbeer.com/map/
入場料 1500円 +1drink order

短歌誌『Wintermarkt』発行を記念したトークイベントを開催します。

歌人18名に「あなたの考えるギリギリの現代短歌を読ませてください」という執筆依頼をして集まった原稿は、新鮮かつ刺激的。
このたび、本書の刊行を記念してのトークイベントを開催します!
短歌の最前線を突き進む二人の歌人、黒瀬珂瀾さん 服部真里子さんをお招きし、発行人の山粼修平さんが聞き手となって、表現の最前線としての「ギリギリの現代短歌」についてたっぷりと語っていただきます。

あんまり、東京の皆さんの前で長く話す機会もないので、ぜひ遊びに来て下さるとうれしいです。
当日直接お越しになっても大丈夫かと思いますが、こちらからご予約いただけると席が確保できます。
 http://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01hjifyew6v6.html

短歌誌『Wintermarkt』には伊舎堂仁、伊波真人、黒瀬珂瀾、嶋稟太郎、滝本賢太郎、田中槐、田丸まひる、遠野真、中島裕介、西巻真、服部真里子、濱松哲朗、二三川練、堀静香、主水透、吉田恭大、龍翔、以上の18名がそれぞれの思う「ぎりぎりの現代短歌」を寄稿しました。開場で先行販売がありますので、ぜひご覧になっていただけると嬉しいです。デザイン的にもシャープで、一家に一冊おいておきたいアイテムです。

大勢の方にお会いしたいので、よろしくお願いします。

西橋美保第二歌集『うはの空』を読む。

西橋美保歌集『うはの空』(六花書林)に大変感銘を受けたのでちょっと皆さんにご紹介したい。

例えばこんな歌

 眠るとき死んだふりするのはなぜと子は問ふわれに抱きつきながら 「蛍夜」

子供との添い寝の景だろうか。「抱きつきながら」がいい。穏やかに見えて何か不穏な感情が滲み出ている。

 出陣の化粧の紅に泣きてより千年たてど口紅が嫌ひ 「蛍夜」

千年前の出陣だから「前九年の役」のあたりだろうか。まあ、大まかに公達の出陣と考えればいいか。口紅、の持つ意味合いの変容を通して、現代のジェンダーにも疑いの目を投げかけている。

 殴らんと構へしひとに手向かひてつかみしスリッパふにやふにやなりき
 放ちたる殺気はさすが元兵士ちちなるひとは殴らんとして
 殴られても殴られても従はぬ女が憎いか春ちかき夜の

「橄欖追放」で東郷雄二さんが指摘しているが、舅からの暴力、が一つのテーマになっている。「スリッパ」の歌などからは、暴力に対峙する中で、自己が保つべき姿を護ろうとする心が見えてくる。そして、舅の描写も、相手を見返し、睨む視線を強く持ったものとなる。

 国民の公僕と父の言ひしとき声にかすかな陶酔のあり 「音読」

作者は「男性」を見つめ、その姿を描くことで、現実の苦を抉り出す。暴力も、この父の「陶酔」も、同じ根源を持つのだろう。作者の視線によってさらけ出される世界の暴力性に慄然とする。

 羽化しない蝶の蛹を埋めに行く火星の運河はたぶん遠い 「木琴」

身めぐりの理不尽さをどうすればいいのか。個人的にこの一首に心を打たれた。小さな死を手に携えつつ、それが安らぐであろうと願う場所ははるかに遠い。結句一音欠落が、喪失の永遠性を強調する。

 ひやくにんの男に踏まれうめくごと軋めばをんなは他界への橋 「葛藤」

ストレートであり、苦しい。あまたの男は「をんな」を踏むが、それは男が「他界」へと渡るためだというのだ。「他界」は死後の世界ともとれるし、また、男が求める栄達の世界かもしれない。

 ゆふぐれに死者戻ることを叔母はいふ死者は呼び鈴鳴らさずに来る 「神隠し」
 地より出(い)でていんいんと蟬の鳴くごとく死者甦るはおそろしからむ
 百物語に百のかなしみともしびが消えるやうにはひとは死ねない 「小鳥」

この作者は、生死の境というものをかなり峻厳なものとして認識しているように思う。この感覚は不思議だ。しかし三首目、昨今、人は簡単には死ねない。百物語それぞれの怪談には、それぞれの恐怖、恨み、憎しみが宿っている。蝋燭はすぐに消えるが、その悲しみは消えない。人が死ねないのと同じように。

 すこしづつ自分を切り売りすることを労働と呼び買ひ戻せない 「木陰」

まさに。

 日ごろは何とも思はぬ時計が重いぞと麦の熟れゆく季節に思ふ 「木陰」

『平家物語』の「木曾の最期」、義仲の一言「日ごろは何とも覚えぬ鎧が、今日は重うなつたるぞや」を踏まえた。季節が実りの時へとうつろう中に、己の生はいかにあるのか。

 ここでかの「バールのやうなもの」ひとつさし出す淑女の嗜(たしな)みとして 「水難」

うまく説明できないが、言葉を武器として己という存在の意味を取り戻す心があるように思う。

 代理ミュンヒハウゼン症候群にあらざれど風摘むごとく薔薇摘むゆふべ 「青桜」

代理ミュンヒハウゼン症候群とは、周囲の関心を引き寄せるため子供や近親者のケガや病気を捏造したり、虐待を働いてしまう症例、という。それを薔薇の剪定になぞらえているのだが、裏には作者自身の苦しい記憶の存在をも感じさせる。

 両脚の切断をするその前に死ねてよかつたねえねえと泣く 「神の死」

「ねえねえ」の怖さ。

 ぢつと手を見しとふ啄木その爪のぞんぐわい綺麗でありしか啄木 「手袋」

最近、「啄木クズ伝説」的な言説をよく見かけるが、この歌は「ぞんぐわい」がよく効いている。前歌もそうだが、怖い歌だ。

 わたくしを殴りしその手の持ち主は死にたりその手を焼くまへに拭く 「鬼の道」

暴力をふるった舅が死ぬ。その「わたくしを殴」った手を納棺の前に拭く。加害者が死んだからそれで話は終わり、ではない。これで終わらせたりは決してしないぞ、という心が浮かぶ。

 幅ひろき昭和のネクタイ足首にまつはりまつはり行く手をはばむ 「トーク」

連作からは、暴力をふるった舅の遺品整理の場面と読めるが、もっと普遍的な歌としてもよめるだろう。

 死んだ死んだおまへはしんだと言ひ聞かすお経読みつぎ生者の驕り 「青空をきみは」
 もう誰かわからぬ家霊のをんなたち円座しわれの着替へを見てゐる
 いつかまた手の鳴る方へ迷ひゆきそのまま家霊に連なるわれか

この一連「青空をきみは」の凄み。「家」という苦を描いている。

 憎まれてわたしは遺影のこちら側まづは麦茶を立ちしまま飲む 「キウベヱ」
 クロアゲハ横切る木の下闇の道 許せなくてもよいのだ、きつと
 磯野家の海平波平その母になりたや夏には西瓜たべさせ 「サザエさんの夏」
 依り代になりさうなものみな捨てませう遺品整理は引つ越しではない 「金剛力」
 藤の実は地表をめざすめざせども死者の怒号のどこまでも雨
 鳴き龍とよばれて幾度も鳴かされる龍をば見たり遠く旅して 「日光」
 夢前の岸辺は今宵凍るべしはだらはだらと雪の降るゆゑ 「夢前の鹿」

その他、心に残った歌を。夢前川は作者の棲む地、兵庫県姫路市を流れる川。

大変優れた一冊です。購読希望者はたぶん、アマゾン(https://www.amazon.co.jp/dp/4907891296)でも新品が補充されると思うのだが、版元の六花書林(http://rikkasyorin.com/syuppan.html)さんにメールなり電話一本入れるなりした方が早い。

第二回文学フリマ金沢 歌会ワークショップのご案内

(当初の予定人数に達しましたので、お申し込みは受け付けますが、ご希望に添いかねる場合もございます。ご了承ください)

いよいよ来たる2016年6月12日(日)、金沢の地で、第二回文学フリマ金沢が開催されます。いよいよ第二回!!!
オリジナルの出版物を持ち寄る文学ファンの一大イベントです。

場所は「ITビジネスプラザ武蔵」の5・6F(めいてつエムザの裏。地図はこちらをクリック
イベント全体の開催時間は11:00〜16:30です。詳細は http://bunfree.net/?kanazawa_bun02 をご参照ください。


そして当日は、昨年に引き続き、黒瀬珂瀾による「歌会ワークショップ」が開催されます!! ぜひ気軽に遊びに来てください。

金沢在住の歌人・黒瀬珂瀾全面協力の歌会ワークショップです。短歌の「歌会」ってどうやるの? どんなふうに短歌を読めばいいの? どうすれば短歌が面白くなるの? あなたの「短歌」をみんなに読んでもらいましょう。そして、みんなの「短歌」を語り合うための、言葉を探してみましょう。
詳細→ http://hokuriku.dojin.com/event/uta/#02

【場所】 ITビジネスプラザ武蔵5階 研修室2
【時間】 2016年6月12日 14:30-15:30
     ※一部告知にて開催時間に誤りがありました。申し訳ありません。
【題詠】 「学」もしくは自由題
【参加方法】 こちらのフォームよりお申し込みください
       定員制・先着順となります。見学については当日ご自由にどうぞ。
【募集期間】 5/1〜6/10
 
参加希望者は「題詠作品(「学」の字を使った短歌)」もしくは「自由題作品(自由に作った短歌)」のどちらか一首を事前にご提出ください。特に上手に作る必要はありません。提出はしないという方でもご参加いただけます。

上記のフォームに「お名前」「メールアドレス」をご明記の上、お申し込みください。途中からの出席、途中での退席も問題ありません。店番などがあるという方でも、10分、15分だけの参加も可能ですので、ご遠慮なくお問い合わせください。前もっておわかりの方はお申し込み時にお書き添えください。

このワークショップは公開イベントです。当日は見物・見学者を歓迎します。申し込み人数によっては、当日の飛び入り参加も考慮いたします。飲物等は、希望者は各自ご持参ください。

ご質問等ある方は、上記のフォームよりお問い合わせを。またはTwitter(https://twitter.com/karan_mirai)上にて気軽にお話しかけください。


その他にも当日は石川近代文学館の学芸員奥田知穂さんによるトークセッション「金沢の街並みと文学について」、さらには即売会終了後のお疲れ様会もあります! 楽しい一日をお過ごしください。

歌集『蓮喰ひ人の日記』のご紹介

歌集『蓮喰ひ人の日記』(短歌研究社)、ただいま発売中です。月刊「短歌研究」にて13か月にわたり連載した歌日記の単行本化です。多くの方にお読みいただければ幸いです。水戸部功さんによる造本・デザインですので、ぜひ手に取ってご覧ください。

蓮喰ひ人の日記 AMAZONにてお買い求めいただけます。→ http://www.amazon.co.jp/dp/4862724248/

その他、東京新宿紀伊國屋書店、京都の三月書房、大阪中崎町の葉ね文庫、などでもお買い求めいただけます。短歌研究社からもご注文いただけます。→ http://www.tankakenkyu.co.jp/chumon.html

第14回前川佐美雄賞を受賞いたしました。ありがとうございます。
   http://www.nagarami.org/%E5%89%8D%E5%B7%9D%E4%BD%90%E7%BE%8E%E9%9B%84%E8%B3%9E/

2015年9月28日付「読売新聞」夕刊の川野里子さん「短歌時評 時間を超える記憶装置」で論評いただきました。
   「短歌という形式によって瞬間が時間を超え、些事が特別な輝きを帯びる
2015年10月下旬頃、共同通信配信の加藤治郎さん「短歌時評」で論評いただきました。南日本、山陽、北日本、河北新聞その他、地方紙多数に掲載。 
   「異文化の中で、こんなに豊かな生があり得たことを読者は享受する
2015年10月19日付「北日本新聞」の高島裕さん「とやま文芸散歩」でご紹介いただきました。
   「人の父になることの不安、その喜びと背中合わせの不安に耐えている青年の姿がよく伝わってくる
2015年10月19日付「東京新聞」朝刊の「歌の本」コーナーでご紹介いただきました。

2015年12月19日付「北日本新聞」にインタビュー記事「富山ゆかりの歌人・黒瀬珂瀾さん 第3歌集「蓮喰ひ人の日記」」(文化部田尻秀幸記者)が掲載されました。
  「新しい家族の誕生、海外から目撃した東日本大震災などの特別な体験を柔らかに捉えた歌で、温かな生と時間のたゆたいを伝える
2015年12月21日付「毎日新聞」朝刊の「私が選んだ今年の歌集」で加藤治郎さんにご紹介いただきました。

2015年12月28日付「日本経済新聞」朝刊の特集「回顧2015」で加藤治郎さんの「私の3冊」に取り上げられました。
    「日本の危機に動揺する


「現代詩手帖」2015年10月号の吉田隼人さんの短歌時評「短歌なんて嫌いです ゲニウス・ロキの声」に取り上げられました。
    「地霊の声を聴いたり聴きそこなったりしながら、それぞれの言葉を紡いでゆく
角川「短歌」2015年11月号の大辻隆弘さんの時評「思想としての文語」に取り上げられました。
    「重厚で肉厚い人間像の造型に成功している
「NHK短歌」2015年12月号の「現代うたのアンソロジー・ベッド」(藤島秀憲選)に取り上げられました。

「現代短歌新聞」2015年12月号に花山周子さんの書評「遠地での二〇一一年」が掲載されました。
    「赤子とこの文体との出会いにインパクトがある
角川「短歌」2015年12月号特集「平和のうた」の米川千嘉子さん「幸いを強く見つめるまなざし」に取り上げられました。
    「窓の外にはテロが日常化したイギリスの街があって…」
「短歌往来」2015年12月号に渡辺幸一さんの書評が掲載されました(「世界樹」33号にも転載されています)。
    「身辺の事象を長い時間の帯の中で捉えようとする
「短歌研究」2015年12月号「2016短歌年鑑」の「歌集・歌書展望」(藤島秀憲執筆)に取り上げられました。
    「異なる文化と子育てに戸惑い、遠い日本を憂える
「俳壇」2015年12月号の「本の庭」(神野紗希さん執筆)でご紹介いただきました。
    「忘れてゆく日々を、日記に書き留めることで、在るものとしてゆく。書くことの純粋さを思い出させる歌集
「うた新聞」2015年12月号の「今年の歌集―多彩さのなかで」(沖ななも執筆)でご紹介いただきました。

「現代短歌」2016年1月号、2015年回顧特集で春日いずみさんの「時代を拓く使命感」 に取り上げられました。
    「日本人の小さな家族の物語が長い歴史と世界の様々な問題の中で見えてくる
角川「短歌」2016年1月号に島田幸典さんの書評が掲載されました。
    「この世は依然として豊かな差異によって彩られている
「週刊新潮」2016年1月14日号の俵万智さんの「新々句歌歳時記」に取り上げられました。
    「はちきれんばかりの生命力と、壊れもののようなはかなさと
「書道界」2016年1月号の池田はるみさんの「短歌の景色 314」に取り上げられました。
    「今までの出産の歌の様相を変えてしまいました
「歌壇」2016年2月号に富田睦子さんの書評「立ち上がる『特別な時間』」が掲載されました。
    「三次元的・立体江的に構成され、作品世界を立ち上がらせる
「歌壇」2016年3月号の吉川宏志選「震災詠百首選」に取り上げられました。
    「無力感と国を離れている不安感が増幅していく
「うた新聞」2016年3月号に光森裕樹さんの書評「横へ横へと」が掲載されました。
    「同じ地球上を生き、しかし置き換えのきかない個人が強調される
角川「短歌」2016年4月号、特集「短歌この大きなる器」で澤村斉美さんの「他者〜言葉の契機として〜」に取り上げられました。
    「「吾児」という他者がもたらした輝かしさだろう
「歌壇」2016年5月号、座談会「世代間の歌をめぐって―現代短歌のゆくえ(後編)」(石川美南、小島なお、服部真里子、花山周子)で言及されました。
    石川「作家として書き続けることによって文学や世界につながっていこうという強い意志を感じる
角川「短歌」2016年7月号、魚村晋太郎さんの歌壇時評「私という重層性」で、島田幸典『駅程』と並べて「私」の重層性と近代文語との関連が論じられました。
    「現在を生きる「私」の重層性を自在に体現していることに私は短歌の可能性を見たい
『NHK短歌』2016年8月号、「リスペクトブックス」に取り上げられました。執筆は星川郁乃さんです。スズキロクさん手描きの書影も必見。
    「「人種的マイノリティ」として生活することで生み出された歌
『NHK短歌』2016年9月号、「話題の歌集」に取り上げられました。執筆は河野小百合さんです。
    「イクメンと時事を重ね合わせた作品が、本集に膨みを持たせている

「心の花」2015年12月号の駒田晶子さんの時評「一人の声として」に取り上げられました。

「かりん」2016年1月号に辻田裕美さんの書評が掲載されました。
    「貪欲に生きることの肯定感が伝わってくる
「未来」2016年1月号に盛田志保子さんの書評「奇跡のような」が掲載されました。
    「ピアノ伴奏でいうと左手のほうではいつも、たしかに命の音を奏で続けている
「玲瓏」91号(2016.1)の物部鳥奈さんの時評「自意識と世界の制禦」に取り上げられました。
    「晶子の旅行詠と散文も、塚本ら前衛派の詞書の深化も、吸収され黒瀬短歌のなかに息づいている
「コスモス」2016年2月号に松井恵子さんの書評が掲載されました。
    「新しい命が詠われるとき、一首は自ずと前を向くのだ
「鱧と水仙」46号に真中朋久さんの書評「『ユリシーズ』すなはち『オデュッセウス』」が掲載されました。
    「さまざまなものと出会い、子を得て、黒瀬は「うんこ」を歌うようになった
「未来」2016年6月号の吉野亜矢さんの時評「受賞ラッシュを祝う」に取り上げられました。
    「現地語化した外来語やら普通名詞化した商標やらが入り交じった、猥雑で生命力のある味わい
「まひる野」2016月9年号の特集「歌壇の〈今〉を読む」に富田睦子さんの書評「読者へのギフト」が掲載されました。
    「率直な表現は読者への新たなギフトである
「かりん」2016年9月号の江國梓さんの評論「「ヨシ子さん」の新しさ―新味という強迫観念の中で」にて論述されました。
    「居住地との関係性、家族との関わりの目まぐるしく変化した時期に、自己をまっさらな視点で見つめ直し……
「玉ゆら」53号の「歌の本棚」コーナーに取り上げられました。執筆は小山加悦子さん。
    「時事に強い関心を寄せ、各地を旅した著者の精力的な時間が詰まった歌集
「原型富山」171号に仲井真理子さんの批評「『蓮喰ひ人の日記』を読む 毎日歌を詠むということ」が掲載されました。
    「「歌集全体が「短歌の素材は、身近なところに、いつもあるのだ」と語ってくれていた


『タイポグラフィ09 美しい本と組版』(グラフィック社、2016年5月)の特集「美しい本と版組」に取り上げられました。水戸部功さんの造本の素晴らしさに改めて感謝します。


Togetter : ツイッターまとめ「歌集『蓮喰ひ人の日記』について」(常時更新中)
   http://togetter.com/li/874377
松村正直さんのブログ「やさしい鮫日記」
   http://matsutanka.seesaa.net/article/425474854.html
高木佳子さんのブログ「壜」
   http://seabottle.blog103.fc2.com/blog-entry-220.html
恒成美代子さんのブログ「暦日夕焼け通信」
   http://rekijitsu.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/post-ce0b.html
志稲さんのブログ「束の間の幻影」
   http://ameblo.jp/aries1531/entry-12071425032.html
   http://ameblo.jp/aries1531/entry-12072029488.html
   http://ameblo.jp/aries1531/entry-12072153625.html
   http://ameblo.jp/aries1531/entry-12072369811.html
   http://ameblo.jp/aries1531/entry-12072504669.html
雲嶋聆さんのブログ「浮雲だより」
   http://ameblo.jp/miyosuke8-6/entry-12084571054.html
田中濯さんのブログ「いただきものに感謝」
   http://d.hatena.ne.jp/artery/20151025
柳原恵津子さんのブログ「薫る夕暮れ、わかりはじめる」
   http://yanagihara923.hatenablog.com/entry/2015/11/23/000456
砂子屋書房サイト「日々のクオリア」、さいかち真さん執筆(2015/11/26)
   http://www.sunagoya.com/tanka/?p=13838
野田かおりさんのブログ「こゑ、あるいは鳥」
   http://herringcat.hatenablog.com/entry/2016/01/12/221556
志稲さんのブログ「れんげのはなかざり」
   http://siina0415.hatenablog.com/entry/2016/02/07/114509
文月郁葉さんのnoto 「黒瀬珂瀾『黒耀宮』『空庭』『蓮喰ひ人の日記』を通しての雑感」
   https://note.mu/ikuha/n/n20646a6fbbef
大西淳子さんのサイト「三十一文字のストーリー」の「マイ・セレクト vol.129」
   http://www7b.biglobe.ne.jp/~juntan/nselect.htm
松井多絵子さんのブログ「えくぼ」
   http://blog.goo.ne.jp/matsui04/e/edaf4f5e73c691e64c1c77d6f416bae9
読書サイト
  読書メーター http://bookmeter.com/b/4862724248
  ブクログ   http://booklog.jp/item/1/4862724248

関西・秋の作品批評会

未来短歌会の関西・秋の作品批評会をご案内いたします。ようするに短歌を相互批評する歌会です。未来会員以外の方、歓迎いたします。東京から大島史洋さんもお越しになるので、お気楽に遊びに来てください。

○日時:11月29日(日)13時半〜17時(受付13時〜)
○会場:たかつガーデン「ローズ」
     大阪市天王寺区東高津町7番11号
     TEL 06-6768-3911
     最寄り駅:近鉄「上本町」駅、地下鉄「谷町9丁目」駅
     http://www.takatsu.or.jp/access.html
○形式:事前提出の記名詠草一首を、評者二名が批評
○評者:大島史洋、米田律子、道浦母都子、水沢遥子、大辻隆弘、黒瀬珂瀾
○会費:2,500円(当日受付にて現金で支払い)
(学生証を提示すれば1,500円)

○申込:【11月23日(月)までに】
詠草一首を吉野亜矢(ergaomnes14@gmail.com)宛に送付

>※定員:51名
>※未来会員以外の方も歓迎
>※終了後、懇親会を行います。和民で3千円くらいが定番です。(当日受付)