「現代短歌」7月号 特集「秘蔵の写真1」

現在発売中の「現代短歌」7月号に、短歌「瓦礫と写真」7首を寄稿しました。お隣ページは小島なおさんです。

本号は、いろんな歌人にまつわる秘蔵の写真が一挙公開されていて、とても面白いです。ご購読をお勧めします。
http://gendaitankasha.com/magazine.php?page=3

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第2回福岡合同歌会のお知らせ

福岡で活動している福岡歌会(仮)と「未来」福岡歌会とここのつ歌会の合同歌会を開催します。
福岡近郊の短歌好きの方、ぜひ遊びに来てください!

日時:2015年8月2日(日)、午後1時〜5時
会場:あいれふ(福岡市健康づくりサポートセンター)研修室A
     地下鉄「赤坂」駅で下車し、3番出口より徒歩約4分
     http://www.kenkou-support.jp/access/
会費:200〜300円程度

参加希望者は7月31日までに、こちらのフォームから自由詠1首を黒瀬までご提出ください。
歌会の後は懇親会も設ける予定です。お店など決まり次第、告知します。

美学文芸誌『エステティーク』vol.2

美学文芸誌『エステティーク』vol.2(日本美学研究所)が発売されています。特集は「狂」。

――美とは何か。永遠不変のテーマを問い続ける文芸誌。「美の標本箱」をコンセプトに、美を多角的に捕え、解剖し、その本質に迫ります。
第2号の特集は「狂」。各分野で活躍する総勢18名の識者によって縦横無尽に「狂」が語られました。
フランス語で美学を意味する「エステティーク(ESTHÉTIQUE)」。美を愛し、美を求め、美に狂った全ての人へ。
http://bigakukenkyujo.jp/blog-entry-128.html

黒瀬はエッセイ「狂、を思いつつ綴る断章」を寄稿しました。楠誓英さんと斎藤茂吉の歌について書きました。ご購読いただければ幸いです。

通販限定の「香りつき」を購読希望の方はこちらへ http://www.esthetique.pw/

取扱書店一覧はこちらへ http://bigakukenkyujo.jp/blog-entry-113.html

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美学文芸誌『エステティーク』vol.2 目次
・船越保孝 (ファッションデザイナー) 『Fashion Crack‐亀裂としての服飾』巻頭インタビュー
・津原泰水 (作家) 『病の夢の病の』
・藤田博史 (精神分析医) 『美と狂気‐ホログラフィック精神分析の視座』
・大岡淳 (演出家・劇作家・批評家) 『佯狂という狂気‐シェイクスピア「ハムレット」についてのノート』
・中所宜夫 (能楽師) 『能の「狂」』
・田中雅一 (文化人類学者) 『からだを美しく狂わせる方法‐カーヴァディの身体加工について』
・鵺神 蓮 (緊縛師) 『狂美の緊縛術』
・三浦和広 (美学研究者) 『芸術と猥褻‐狂神ディオニュソスの呼び声』
・松岡 友 (美術作家・霊媒師) 『間と魔‐トランスの狂気』
・黒瀬珂瀾 (歌人) 『狂、を思いつつ綴る断章』
・藤田つぐみ (画家) 『植木鉢に挿された腕‐キャンバスを超えた暴力と幻想』
・岩渕竜子 (漫画家) 『大神』
・華藤えれな (ボーイズラブ作家) 『焔の雪‐あるマタドールへの哀悼』
・武田宙也 (美学研究者) 『非人間的なもの‐フーコーによる狂気と美』
・辻 大介 (調香師) 『狂喜と絶望の調香世界』
・磐樹炙弦 (魔術師) 『狂明‐拡張神経系の夢、あるいは現代魔術のオントロジー』
・成瀬信彦 (舞踏家) 『和を成さば乱』
・樋口りの (第一期最優秀新人作品) 『ししるいるい』

吉岡太朗歌集『ひだりききの機械』金沢読書会のお知らせ

とんでもない世界観ととんでもない言語観で、現代短歌の世界に新次元を投げ込んできた、話題の歌集『ひだりききの機械』! このたび、石川県出身である吉岡太朗さんをお招きして、彼の第一歌集『ひだりききの機械』を読む会を金沢にて開きます。小さな会ですが、著者と近しく意見を交わすことのできる貴重な機会ですので、みなさまのご参加をお待ち申し上げております。
懇親会のみの参加も歓迎します。
日時:2015年7月5日(日)、午後1時〜午後5時
会場:ITビジネスプラザ武蔵 研修室3
    https://www.bp-musashi.jp/guide/about/index.html
    〒920-0855 武蔵町14番31号 TEL:076-224-6340
    JR金沢駅から徒歩10分。もしくは北鉄バスで「武蔵ヶ辻」下車。
    「めいてつ・エムザ」スタジオ通り下堤町側エレベータをご利用ください
レポーター:喜多昭夫、島なおみ
参加費:1500円

懇親会 午後5時過ぎから「市場めし あまつぼ」にて。 
    http://www.hotpepper.jp/strJ001117787/
       会費は約3000円程度を予想しています。

参加希望者はこちらのフォームからお名前、ご連絡先、メールアドレス等をご明記のうえでお申込みいただくか、Twitter上で、@karan_miraiまでリプライください。

今回、会場が非常に小さい部屋ですので、参加人数が少数に限られます。定員を超えた場合は、ご参加いただけない場合もありますので、興味のある方はできるだけお早めにお申し込みください。

歌集『ひだりききの機械』はAMAZONでご購入いただけます。当日、資料も用意する予定ですので、歌集をお持ちでなくとも読書会を楽しんでいただけると思います。

 ごみ箱に天使がまるごと捨ててありはねとからだを分別している
 すぐに花を殺す左手 君なんて元からいないと先生はいう  
 新しい世界にいない君のためつくる六千万個の風鈴
 ささやかな夜間飛行の右向きにねむるからだをひだりにむかす
 「今日未明、ハローワークに忍び込み仕事を奪って逃走しました」
 冷蔵庫ひらけばそそぐ橙のひかりのなかで懺悔をしとる
 見えるっていうそのことが美しい降る雪のみな落ちゆく朝に
 対岸に青く光ってローソンはにぎわうけれど美しい墓
 片足になって這いずるわしの背を百の眼窩が見下ろしている
 吐きそうで不気味なぼくはある朝にオエオエマンの称号をえる
 減ることと満ちゆくことの等しさの紅茶を飲むという経験は
 ありとあらゆるいやらしいことして君とそろそろふつうのことがしたいな
 もうなにもころさない手でいいからねわたし消えたりしないよずっと
                              吉岡太朗『ひだりききの機械』より

「北冬」16号 井辻朱美責任編集「[現在]から抜け出る方法と〈詩の力〉――。」

「北冬」16号が出ました。特集は井辻朱美責任編集「[現在]から抜け出る方法と〈詩の力〉――。」です。

黒瀬は「[現在]の短歌における虚構」というテーマで論考「叙事詩という虚構」を寄稿しました。SF短歌を創出した松宮静雄の『ウルの星』と、高島裕『嬬問ひ』収録の連作「オイディプスの帰還」について書きました。最後にちょこっと、昨今の虚構関係の議論についてコメントしました。

井辻朱美大特集で、井辻ファンならマストバイの一冊です。井辻さんに50の質問とか、長野まゆみさん、金原瑞人さん、小谷真理さんの寄稿など、盛りだくさん。お読みくだされば幸いです。
全国の書店、または北冬舎のサイトから購入できます。
http://hokutousya.jimdo.com/

誤記訂正
 *60ページ8行目 誤「学びおこなる」→正「学びおこたる」
 上記、訂正いたします。

「京大短歌」21号

「京大短歌」21号が刊行されました。会員の作品のほか、吉岡太朗『ひだりききの機械』草津批評会のディスカッション記録が掲載されています。青木亮人、野口あや子、吉田竜宇さんのほか、黒瀬もパネリストとして参加しております。ぜひお読みください。

本号の吉川宏志特集は初期作品なども掲載され、必読の内容かと。阿波野巧也「口語にとって韻律とはなにか」は優れた論考だと思います。以下のサイトよりお求めください。
http://www.kyoudai-tanka.com/about_book.html