『鱧と水仙』32号

短歌同人誌『鱧と水仙』32号が刊行されました。黒瀬は巻頭作品30首「露しげき旅」を寄稿しました。

  母捨てに来しにあらねど姥捨てのデンデラの野に母と連れ立つ

特集は「ものごころついた頃」。坪内稔典さん、日高堯子さん、黒木三千代さんはじめ13名による、歌と記憶にまつわるエッセイです。もちろん、香川ヒサさんはじめ15名による短歌作品も充実。

さらに本号には森本平さんから、拙著『街角の歌』についての長文の書評「美しく儚く」をいただきました。厳しいご指摘を多々賜り、お礼申し上げます。

いわばこの本全体が黒瀬の〈都市詠〉なのである。
それは過去現在未来のすべての都市の反映であると同時に、そのどれでもない。
     ――森本平

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