新刊『〈殺し〉の短歌史』のお知らせ

新しい共著となる『〈殺し〉の短歌史』(水声社)が刊行されました。
現代短歌研究会による本格論集です。中西亮太さんの「斉藤史『濁流』論」、松澤俊二さんの「児童研究」と短歌の関わりを論じた「心理学から<殺し>へ」、田中綾さんの「大逆事件と近代日本」、森井マスミさんの森本平論「匿名的な『殺し』の時代へ」など、読み応えのある論考が並びます。
黒瀬は現代の殺人事件と短歌の関わりを論じた「サカキバラからアキハバラへ」を寄稿しています。忌憚ないご意見をいただければ幸いです。

短歌というメディアは、いかに《時代》と切り結んできたのか?
1910年の大逆事件から、第2次世界大戦、戦後の政治運動を経て、21世紀の無差別連続殺人事件にいたるまで、この100年におよぶ“殺し”の近現代を、短歌という“方法”によって剔抉する。“短詩型新時代”の旗手たちによる画期的な論集。

執筆:田中綾、谷岡亜紀、松澤俊二、森本平、中西亮太、福島久男、秋元進也、田中拓也、森井マスミ、大野道夫、川本千栄、黒瀬珂瀾、三井修

“殺し”の短歌史

“殺し”の短歌史