ユリイカ2011年10月号、特集「現代俳句の新しい波」

黒瀬は論考「寺山修司・一〇代の花」を寄稿しました。こういう形の論考はけっこう久しぶりに書きました。 各作品などのタイトルだけを見ても期待感大。ぜひお手にお取り下さい!!
http://www.seidosha.co.jp/index.php?%B8%BD%C2%E5%C7%D0%B6%E7%A4%CE%BF%B7%A4%B7%A4%A4%C7%C8

以下、目次。

特集*現代俳句の新しい波  
【リズムの三すくみ】
読むところから俳句ははじまる 〈世界〉に惹かれるための技芸 / 川上弘美×千野帽子×堀本裕樹

【俳人〈風狂〉列伝】
末期の眼 尾崎放哉 / 池内紀
前書(まえがき)の演出家、山頭火 / 小嵐九八郎
寺山修司、一〇代の花 / 黒瀬珂瀾
まだ見ぬ俳句へ 高柳重信の多行俳句 / 神野紗希

【新作一〇句】
列島 / 高柳克弘
カニ缶 / 神野紗希
遊部(あそびべ) / 佐藤文香
無邪気 / 山口優夢
森の中の室内 / 長嶋有
雰囲気で怒る / 西加奈子
夏のカード / 米光一成
芸術でも猥褻でもない / せきしろ
人をポエムって言うたお前がポエムや / 又吉直樹(ピース)
この世界は僕のもの / 山口一郎(サカナクション)
La Fille qui a volé la Tour Eiffel / 千野帽子
首都高速 / 堀本裕樹

【存在と時間】
「魂の一行詩」 の揮う力 / 角川春樹 [聞き手=編集部]

【Souffle des quatre souffles】
その眼、「写生」 につき 子規、放哉、三鬼らを貫くもの / 青木亮人
俳句の幽霊的リズム / 佐藤雄一
技術的な季節と歴史の句 / 串田純一
あえかなる詩型 / 高柳克弘

【世界制作の方法】
たのしくさびしく青臭く / 池田澄子 [聞き手=佐藤文香]
観察の自覚 俳句の近代化と国民文学性の構成主義システム論的再考 / 大井奈美
二〇分で誤解できる近代俳句。 文藝ガーリッシュ・俳句の楽しみを奪い取るために / 千野帽子
なかなか変わらない世界 Digital Poetry に寄せて / 師茂樹