春野りりん歌集『ここからが空』刊行のお知らせ

「短歌人」所属の春野りりんさんの第一歌集『ここからが空』(本阿弥書店)が刊行されました。

黒瀬は栞文「行き交う時間の歌」を寄稿しています。林望さん、三井ゆきさんとご一緒しています。

 ガウディの仰ぎし空よ骨盤に背骨つみあげわれをこしらふ
 ムスカリの新芽のひかり仙骨を大地にますぐ保ちあゆまむ
 子を抱きて夕映えの富士指させばみどりごはわが指先を見る
 豆ごはんを碗によそへり膨れゆく宇宙のゆくすゑなど案じつつ
 幼子と白きみぎはに降り立てば沖へ沖へと子は行きたがる

さまざまな命の姿と、それぞれの時間感覚が不思議と入り交じる、魅力的な一冊です。ご購読をお勧めします。

ご希望の方は本阿弥書店にご注文ください。→ http://homepage3.nifty.com/honamisyoten/tyumon.htm